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統廃合より30人学級を

ニュース8号  2001年10月1日  千葉県高教組

2002年度文部科学省の概算要求を分析すると…

スーパーエリートづくり?

文部科学省は、小学校・中学校・高校・大学を貫く、少数のエリート育成の計画を、「構造改革特別要求」の名目で2002年度の概算要求に盛り込みました。

スーパーサイエンスハイスクール

全国に20校、1校に3000万円投入

「スーパーサイエンスハイスクール」は、全国で20校を指定し、1校あたり3000万円、7億1912万円を投入します。高校や中高一貫校で理科・数学に重点をおいた、学習指導要領によらないカリキュラム編成や、大学の授業の受講や大学教員・研究者による授業などで、「論理的思考力、創造性や独創性を高める」としています。また、「将来有為な科学技術系人材の育成に資する」としています。

さらに「期待される効果」として、「優秀な研究者・技術者の養成、全国約50万人の理系進学生徒への波及効果、技術革新の実現、産業競争力の強化による我が国経済の活性化、雇用創出効果、新規産業の創出による経済活性化」をめざしています。財界の求めるスーパーエリートづくりをねらった内容となっています。

スーパー・イングリッシュ・ランゲージ…

「スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール」も、1校あたり400万円、1億円を投入します。英語教育を重点的に行う学校を研究開発校として高校・中高一貫校を全国で20校指定する計画です。

学力向上フロンティアプラン

小・中学校では、「学力向上フロンティアプラン」の実施を計画しています。全国で1000校を指定し、1校あたり100万円、11億円を投入する予定です。その内容は、算数(数学)・英語・理科などを中心に発展的な指導、補充的な指導など個に応じた指導(習熟度別授業)や小学校における教科担任制の導入などをあげています。改訂学習指導要領は、小学校段階から選択学習を導入し、学年をこえた内容の履修も可能にしています。「教育新生プラン」では、「20人授業や習熟度別授業により、生徒の能力に応じた発展的な学習や補充的な指導を充実」するとしています。

世界最高水準の大学づくりプログラム

−国公私トップ30−

「スーパーサイエンスハイスクール」の出口として、「世界最高水準の大学づくりプログラム−国公私トップ30」の「大学活性化プラン」には、1027億円を投入します。

千葉大学など2大学すぎなかった「飛び入学=飛び級」を大学院設置の495大学に広げるとともに、30大学にだけ特別な予算措置をする計画です。

予算上の学校間格差の公然化

財界に奉仕するスーパーエリートづくりの予算には大盤振る舞いで、30人学級実現の予算は渋っています。

予算上の学校間格差の公然化は、すべての子どもたちに確かな基礎学力を育てる責任を文部科学省が放棄することを意味します。エリートづくりは公教育のスリム化と裏表の関係です。

千葉県の高校統廃合計画は、こうした一連の流れの中ですすめられようとしています。