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県教研に300名

12月8・9日、14分科会と全体会を開催

学力世界一というより良質な教育

競争でなく平等こそ教育の質を高める

 12月8・9日、千高教組第54次県教研が行われ、14の分科会と全体会に約300名が参加しました。

 9日午後の全体会には約80名が参加し、都留文科大学教授の佐藤隆さんによる「フィンランドの教育に学び教育基本法を考える」と題した記念講演が行われました。

元気をもらいました

 「学力世界一」と注目されるずっと以前から、フィンランドに何度も足を運んできた佐藤さんの講演は、「非常に面白かった」、「あるべき教育の方向に大きなヒントになりました」、「明日からの教員生活に元気をもらいました」と、多くの参加者の感動を呼びました。

給食も無償

 フィンランドの学校では、小学校から大学まで公立・私立を問わず、給食を含めて学校で必要なものはすべて無償。教室の後ろにはソファーが置かれていて子どもたちは授業中でも自由にそこで休憩できる、教科書や教材はすべて教師の自由裁量で何冊でも選べる、教育行政は条件整備に撤ししていて、教師の自由を拡大する法改正が10年間積み重ねられている…。

 「競争が本当に必要なのですか」と問う高校生や、「競争ばかりしていると本当に学ばなければならないことや、自分の人生に必要なことを学べない」という若い教職員の声が紹介され日本で考える「受験学力」とは違う、フィンランドの「学力観」や「教育観」が浮き彫りになりました。

「国民のろうそく」

 「子どもの利益」を第一に考え、「教師の自由」が最大限保障され、教師を「国民のろうそく」と呼んで尊敬するフィンランド。「教員バッシング」の嵐が吹き荒れる日本の教育との違いに、驚きを通り越して羨望と感嘆の涙が出ました。

 日本の教育基本法の精神は、フィンランドに限らず、世界に共通する教育のあるべき姿であり、これを変えようとする人たちは、フィンランドから何も学んでいない、と語る講師の佐藤さん。競争して大金持ちになる必要のないフィンランドの気風が、良質な教育の根底にあると感じました。

 大好評の記念講演を録画したDVDを作成しました。希望者に実費で配布します。教文部長までご連絡ください。


明日からの教員生活に元気をもらいました

全体会(記念講演)「フィンランドの教育に学び、教育基本法を考える」の感想

「教育は豊かな言葉を獲得していく手段である」という言葉が印象に残りました。一人の外国語の教師として、言葉、文字、そして物語を大切にしていきたいと思います。

平等こそが教育の質を高める。学力世界一というよりは、良質な教育である。という講師の方の言葉が印象的でした。国の姿勢(医療・福祉・教育が無償)が極めて大きく、良質な教育の背景であり、学習指導要領も教師自身が見ないままに自由な教育と裁量が与えられているのはすばらしいことだ。日本は、福祉・教育をもっと重視していく事が、真の学力の向上にとって大切であると再認識した。

フィンランドの状況がよく分かりました。あるべき教育の方向に大きなヒントになりました。明日からの教員生活に元気をもらいました。

福祉、医療、教育をタダにしてこそ安心できる、生きていける。今の、日本の貧困と格差に苦しむ、子どもと親の要求にピタッとかみ合う感じがしました。非常に面白かった。


学び合おう 授業と学校づくり

2006年度 千高教組 第54次県教研に参加しよう!

日時:12月8日(金)〜9日(土)

会場:千葉県教育会館


全体会(記念講演)

フィンランドの教育に学び、教育基本法を考える

日時:12月9日(土)13:30〜15:30

講師:佐藤隆さん(都留文科大学教授)

PISAの学力調査で世界一となったことで一躍注目されることになったフィンランド。フィンランドの教育は日本の教育基本法を参考にして実施されているともいわれていますが、はたしてどのようなものでしょうか。

佐藤隆さんは、今年7月に行われた日本教育政策学会の研究大会で、「教育改革と教師の専門職性―フィンランドの教育に学びながら―」のテーマで報告をしています。

佐藤隆さんは、教育科学研究会常任委員、地域民主教育全国交流研究会常任世話人、『現代と教育』編集長として活躍されています。

フィンランドの教育に学び、教育基本法の精神をもう一度考えてみましょう。

組合員でない方も参加できます

県教研は、分科会と全体会のどちらも、組合員でない方も無料で参加できます。

授業や学校づくりのヒントになる教育実践が交流できます。気軽に参加してください。

教科別、問題別の分科会は全部で14あります。分科会では今後の授業などに役立つリポートがたくさん準備されています。

下の一覧表をご覧ください。


2006年度 千高教組 第54次県教研 分科会一覧

日時

分科会名

テーマ・内容

講師・助言者・報告者

会場

12月 8日 10:00〜
17:00
国語教育 テーマ:創造的な詩の授業
講演:「翻訳詩をめぐって
     ―ケストナー・井伏鱒二など―」
(1)「詩人と勝負」(草野心平など)
(2)「詩への導入」(三好達治「雪」)
(3)「茨木のり子の詩」
講師:井筒満さん(明治大学講師)
(1)市川西高校
(2)鎌ヶ谷高校
(3)千葉西高校
301号室
13:00 数学教育  授業実践交流   201号室
14:00 社会科教育 (1)空は何のために青いのか
  ―倫理の授業で哲学を真っ向勝負する―
(2)平和主義をどう教えるか
(3)映画とドキュメンタリーで学ぶ戦争の歴史
(1)市川西高校
(2)松戸矢切高校
(3)犢橋高校
302号室
15:00 寄宿舎教育 寄宿舎教諭から生活教諭へ
 −今後の寄宿舎と寄宿舎教員のあり方について−
川口ときわさん(静岡中央養護学校) 202号室
9日 9:00 理科教育 授業実践交流   304号室
9:30 障害児・者の
高校進路保障
テーマ「特別支援教育と障害者の高校進学」 成田幸四郎さん(北海道七飯養護学校) 608号室
9:30 生活指導 中学校の荒れの中の教師の格闘を聞く 安島文男さん(全生研常任委員 埼玉公立中学校教師) 7階会議室
9:30 両性の
自立と平等
教育実践と労働運動の両輪をまわす 神惇子さん 402号室
9:30 公害と教育 メインテーマ:海・山・川 千葉の環境問題
(1)海から河川流域を守る運動へ
(2)海上・産廃差し止め訴訟結審をむかえて
(3)海の保全・いすみの新しい動き
(4)小櫃川流域の水環境・総合学習5年間の取り組み
総括討論
(1)船橋芝山高校
(2)小見川高校
(3)一宮商業
(4)君津青葉高校
202号室
9:30 民主的
学校づくり
業績評価と私たちの課題
 今後、「業績評価」の導入が学校現場に何をもたらすのか。私たちは何を準備すれば良いのか。これからの私たちのとりくみについて考える。
塩田伸一さん(都立本所工業高校定時制) 301号室
9:30 外国語教育
平和・民族・人権
テーマ:護憲、教育基本法改悪反対を中心に
講演:「近ごろ想うこと、憂うること」
國弘正雄さん
(英国エディンバラ大学特別客員教授、文化人類学者)
604号室
10:00 障害児学校 「自閉症児が変わるとき〜大きな心の土台をつくろう〜」 佐藤比呂二さん(東京都立しいの木養護学校教諭) 201号室
10:00〜
15:30
学校図書館教育 (1)メディアセンターとしての学校図書館
 ライブラリー・ナビを使った学校図書館教育
(2)学校図書館法を考える
 ディスカッション
松田ユリ子さん(神奈川県立大和西高校司書) 302号室
13:30 学校保健 『自傷(リストカット)』その後の追って
〜背後に母親の姿が見えてくる〜
川田文子さん(ノンフィクション作家) 301号室
13:30 全体会 記念講演
「フィンランドの教育に学び教育基本法を考える」
佐藤隆さん(都留文科大学教授) 203号室